2016年2月19日金曜日

戸隠

どうしても心を落ち着かせることができなくて、どうしても「なにをおいても真実を見たい」と意図しつづける意志力がもてなくて(一旦もててもすぐに折れそうになる)、再び戸隠に来ている。

お天気も雪もまったく予想していない戸隠を見せてもらうことになり、とても驚いている。

仕事において今直面していることのように、(自我的によい悪い以前に)あり得ないとしか言えないこと。

まるで本当に迷うことなどなにひとつなく、心は澄みきって晴れやかで、道は自分で考えなくとも明確で、安心してそこについていけばいいと示されているとしか言いようがない戸隠での一日だった。

そして、用意されていた道はこれほどまで楽なのかと拍子抜けするようなものだった。

わたしの心や感情、気持ちがどうであれ、楽であっけらかんとして平穏に包まれていると認めるしかない感じだ。

これまで色々な季節に、心が苦しくなるたびにこの地を訪れて助けてもらってきたけれど、一日を通して、どの場所からも今日ほどくっきり明瞭に戸隠山を眺めつづけたことはない。

本当に明瞭なのだ。

気持ちがついていかず、参ったなぁと思う(笑)。

そして、長い長い雪道を一歩一歩進んだり、ぼーっと山を眺める中で、もう一度立ち返りたいことも色々浮かんだ。

すべては自分の心だけ。
外の状況や人や環境に原因があるわけではない。常に、例外なく内側へ内側へ目を向けること。

すべてのことに「意味」を求めないこと。
きっと、「なぜか」ということは、わたしたちは知らなくてもいいし、わからないこと。それは、コースをやることや真実に対しても。

そして、少なくとも、神の前ではよい子を演じなくてもよいということ。心からの思いなのか、駆け引きなのか、ちゃんと自分に誠実になること。

自分が今直面していることに対して、心の底から本当に善きことが起こったとはまだ全然思えていない。

それでも、今日という一日を通し、今の職場や仕事、自分に関わってくれた人たち、状況、今この瞬間に存在していること、そうしたあらゆることに対して、本当の意味での感謝、わきあがるような感謝と喜びと共にありたい、それだけは嘘偽りなくそうありたいと願っている。

今夜も明日も、なにもしない無目的な時間の中で、大切なことを思いだしたいなぁと思う。

仕事も戸隠も、わたしの予定や予測を完全に崩してくれてありがとう。

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